2008年11月15日

羽生善治、3連勝で永世竜王まで後一歩

渡辺明がこれほど勝てないか?

第三局は羽生の後手一手損角換り。主導権は羽生名人が握る。
渡辺は相手の作戦を受ける形をとり続けている。この竜王戦に限ったことではない。ここ数年続けられている。それは、彼の勝率が下がったことと無縁ではないだろう。

羽生は普通の手をとがめて悪手にする。

渡辺は第二局は23角を悪手にされた。穴熊に組み、角を犠牲に飛車を成り込む手だった。この第三局は69玉を悪手にされたわけだ。

素人が指すような36歩から角銀と飛車の交換。と金は残るものの、居玉からの攻めは性急かと思った。だが、渡辺の69玉は金銀が壁になり逃げ場はなく、玉が移動したため飛車を打ち込む隙ができた。やがて69の玉は58に戻り、渡辺は二手損したようなもの。

終わってみると、渡辺竜王にはいいところなく、羽生の思うままにされた印象だ。

羽生四冠はこれで、後一勝すれば竜王位を奪取する。将棋のタイトル戦で三連勝四連敗はない。ほぼ決定的だろう。

渡辺明には厳しい試練だ。が、わずか四局で終わらせないでもっと指してほしい。羽生とのタイトル戦は全く違う経験のはずだ。
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2008年10月20日

渡辺穴熊竜王、64角羽生マジックに沈む

右玉と穴熊なら、どちらを取るか?

将棋ファンなら穴熊に軍配を挙げるだろう。広さと捕まりにくさなら右玉だが、穴熊の堅さ、遠さと比べると心許ない。

渡辺明と羽生善治はパリで対局した。竜王戦のタイトル戦だ。この戦いは竜王位だけでなく、永世竜王位をかけた戦いでもある。

ダブルタイトルマッチだ。

連続五回と通算七回、竜王獲得すると永世竜王になる。ドラゴンボールならサイヤ人とスーパーサイヤ人みたいな違いか?

渡辺は穴熊に、羽生は右玉に。守りだけなら渡辺に形勢は良し。さらに、渡辺が角を犠牲にし、二枚替えから飛車を成り込み、優勢になった。はずだ。
金を打ち右銀と桂馬をさらに生かし羽生陣は崩壊する。はずだ。

はずだが、羽生の64角が、渡辺の読みを幻影に変えた。

素人目には困った羽生が守りに角を足しただけに見えたが、渡辺の右銀と桂馬が使いづらくなったようだ。打ち込んだ金が利用できない。

羽生は好手を悪手に変える。

羽生の前では穴熊はあまりに薄い。ぺらぺらの守りに見える。

ぎりぎりの戦いにはならなかった。少なくとも、渡辺明はそう思ったはずだ。
安易な穴熊は羽生に通用しない。そこはつまり、羽生の世界に他ならない。羽生は安定した将棋を複雑にしてぶち壊す。羽生はエントロピーを食うのだ。

苦しい中に身を置かなければ、羽生を羽生の世界から引きずり出すことができない。元から複雑な微妙な将棋の中で戦わなければ、羽生の技が生きてくる。

渡辺明竜王にとって最大の難敵。

五年前の、すさまじい戦いの再現を期待している。
posted by いしのひげ at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

女流王将戦の休止と公益法人

女流王将戦が休止と報じられた。

ところが驚くほどにエントリーがない。ブログですら取り上げられない。

女流王将と言えば林葉直子。30期の三分の一は彼女がタイトルを保持した。有名だった女流棋士だが、その後のトラブルでスキャンダル棋士に堕ちた。

将棋ファンが知らないはずはないタイトルだが、あまりブログに取り上げられない。

将棋連盟はこれほど人気のないタイトル戦を30年も続けてきたのか?
惜しむ声が聞こえない女流王将戦とはなんだったか?

これが公益法人のあり方なのか?
相撲協会もその運営が不透明で力士の互助会にしか見えない。将棋連盟もプロ棋士の互助会のようだ。
口では普及とおっしゃっているが、本気には見えない。結果がついてこない普及とは何ぞや?

女性への将棋普及のため女性棋士のタイトル戦は不要なのか?
確かに反応を見れば、不要なんだろうね。
posted by いしのひげ at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

羽生名人、7冠ロードは険しく


羽生四冠は棋王戦の挑戦者決定トーナメントで久保利明八段に敗れ、今期の棋王戦挑戦はならず。

王位戦で深浦王位に挑戦し五冠を期待されたが、フルセットで敗れ、4冠に留まっている。名人、棋聖奪取、王位挑戦、で一気に7冠に向かうのかと思われたが、さすがに厳しいようだ。

だが、王座戦は余裕のストレート勝利だった。

5冠と棋王挑戦権を持って永世竜王を掛けた戦いか?つまり7冠リーチの状態での竜王戦を、と期待していたのだが、それは残念ながら無理だったようだ。

倉敷藤花戦は里見女流二段が挑戦。囲碁では名人戦に井山八段が挑戦、謝依旻が女流本因坊・女流名人と、若手が活躍する。

さて羽生は9月27日に38歳になった。おじさん世代代表ということになるか。若手24歳の渡辺明竜王との対決は、如何なるドラマになるだろうか。
posted by いしのひげ at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

必死のパッチ


あるところで(将棋関係なんですけど)、「必死のパッチ」の語源について触れられていた。

古い言葉には囲碁・将棋を語源にする言葉が多い。
今の世代は囲碁・将棋を知らないから、語源がわからない。

必死は、最近では「必至」ということが多い。

必至
将棋において、王手はかけられていないが、次にどの手を指しても自分の玉将が詰まされる状態のこと


パッチは股引からその動きを連想して、桂馬を指しているようだ。桂馬の効きが二股に分かれているから。

「必死のパッチ」とは、桂馬で必至をかけられた状態ということになるだろうか。

桂馬でかけられる技は予想していないケースが多い。うっかりしていて、必至がかかり大慌て。縁台将棋なら、顔色が変わる場面だ。
掛けられた側は、とにかく王手を続けるか、必至を外すか、するしかない。後は投了。うんうん唸って、とにかく足掻くことになる。

この「必至のパッチ」が将棋語源というのは、私にはしっくり来る。

いかがだろうか?
posted by いしのひげ at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

羽生四冠、竜王挑戦者に

羽生永世六冠(現四冠)が最後の永世位を得るべく、竜王選の挑戦者に決定した。

木村一基八段との挑戦者決定三番勝負はフルセットになり、最終局は木村先手、羽生後手。後手の角交換からのダイレクト向飛車という珍しい展開を経た長い序盤から相穴熊に。

羽生は穴熊になれば、まず負けない。そして相手の穴熊は羽生にかかればぺらぺらの薄い守りに見えてしまう。

今回も同じだった。

羽生は現在王位に挑戦中で、こちらもフルセットに持ち込んでいる。王座の防衛戦も始まる。
そして続いて竜王挑戦が決まったわけだ。

体はもつのか?

働き過ぎだろう。

木村は羽生の持つ王座に挑戦する。果たしてリベンジできるだろうか?
過労気味の羽生の隙を突くイヤらしさが、木村八段にはないような気がする。

初の永世竜王をかけて、渡辺明と羽生善治が闘う。

役者は揃った。

刮目して待つだけだ。
posted by いしのひげ at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

渡辺明竜王ブログのコメント受付停止


将棋棋士の渡辺明竜王のブログはコメントを受け付けてきた。

最高位のタイトル保持者で、なおかつブログを定期的に更新し、コメントも受け付けてきたのだ。彼は普及に精力的で熱心な棋士。稀有な存在だ。

だが、コメント欄の私的利用が目立ち、承認制に変わったのは最近のこと。


開設以来、多くのコメントを頂きましたが管理が難しくなって来たので上記の措置を取ることになりました。昨年くらいから考えていたことで、竜王戦前に実行したほうが良いとの判断です。

管理人より、コメントについて。


残念ながら、コメント承認制から、コメント無しになった。

コメント欄の内容が楽しかっただけに、勿体無い。

ファンの疑問に竜王が答えてくれるなどという贅沢は望んではいけないことだったか?多くのファンは心無い者たちのために、贅沢な楽しみを失ってしまった。
posted by いしのひげ at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月23日

チャンギその4 初手考察

初期配置はキマ配置(図:キマ配置)でチャンギのオープニングアクトを考えてみる。
JangGi.xls_001.jpg

1.初期配置での駒の自由度(図:キマ配置からの移動)
JangGi.xls_002.jpg

 図の矢印が駒の移動可能箇所を示している。包、象は移動できない。

 兵が5枚で、13箇所移動可能。(3箇所移動が3枚、2箇所移動が2枚)
 車は2枚で、4箇所移動可能。
 馬は2枚で、4箇所移動可能。
 象は2枚で、移動不可。
 包は2枚で、移動不可。
 士は2枚で、4箇所移動可能。
 漢は、6箇所移動可能。

 16枚の駒のうち12枚が移動可能で、31箇所への移動ができる。
 そう考えると、自由度は低いわけではないのだ。

 日本の将棋の場合、初期配置では3枚が移動できない。
 20枚中で17枚の駒が移動可能で、32箇所への移動ができる。

 歩が9枚で、9箇所移動可能。
 香車が2枚で、2箇所移動可能。
 桂馬は2枚で、移動不可。
 銀は2枚で、6箇所移動可能。
 金は2枚で、6箇所移動可能。
 王は、3箇所移動可能。
 飛車は、6箇所移動可能。
 角行は、移動不可。

2.オープニングの移動

 日本の将棋の場合、移動できない桂馬や角を自由にするという意味で、76歩がかなり有望な指し手である。

 76歩を実行すると、20枚中19枚が移動可能で、37箇所への移動ができる。
 つまり、2枚の駒が移動可能になり、5箇所の移動可能箇所が増える。

 チャンギで76歩に近い意味合いの手はあるだろうか?

 1)87兵右 (図:キマ配置からの移動 87兵右)
JangGi.xls_003.jpg
 図で黄色の箇所が移動した駒。

 兵が5枚で、12箇所移動可能。(3箇所移動が2枚、2箇所移動が3枚)
 車は2枚で、8箇所移動可能。(6箇所移動が1枚、2箇所移動が1枚)
 馬は2枚で、4箇所移動可能。
 象は1枚は、1箇所移動可能。1枚は移動不可。
 包は1枚は、3箇所移動可能。1枚は移動不可。
 士は2枚で、4箇所移動可能。
 漢は、6箇所移動可能。

 16枚の駒のうち14枚が移動可能で、38箇所への移動ができる。
 キマ配置から2枚が移動可能、7箇所への移動が増えた。

 2)78馬 (図:キマ配置からの移動 78馬)
JangGi.xls_004.jpg
 図で黄色の箇所が移動した駒。

 兵が5枚で、13箇所移動可能。(3箇所移動が3枚、2箇所移動が2枚)
 車は2枚で、4箇所移動可能。
 馬は2枚は、3箇所移動可能。(1箇所移動が1枚、2箇所移動が1枚)
 象は2枚で、移動不可。
 包は1枚は、4箇所移動可能。1枚は移動不可。
 士は2枚で、4箇所移動可能。
 漢は、6箇所移動可能。

 16枚の駒のうち13枚が移動可能で、34箇所への移動ができる。
 キマ配置から1枚が移動可能、3箇所への移動が増えた。

 3)67兵左 (図:キマ配置からの移動 67兵左)
JangGi.xls_005.jpg
 図で黄色の箇所が移動した駒。

 兵が5枚で、11箇所移動可能。(3箇所移動が1枚、2箇所移動が4枚)
 車は2枚で、4箇所移動可能。
 馬は2枚で、4箇所移動可能。
 象は2枚で、2箇所移動可能。
 包は2枚で、移動不可。
 士は2枚で、4箇所移動可能。
 漢は、6箇所移動可能。

 16枚の駒のうち14枚が移動可能で、31箇所への移動ができる。
 キマ配置から2枚が移動可能、1箇所への移動が減った。

 97兵あるいは17兵を移動させると、車の前を開けると同時に包も移動可能になる。
 これが、日本の将棋の76歩に近いと思われる。

3.78馬と馬の自由度

 馬を移動させるとしたら、キマ配置からは3箇所の移動が考えられる。
 (図:キマ配置 右馬の移動(1手))
JangGi.xls_006.jpg
 黄色の位置が、馬が移動できる箇所を示している。数字の1が1手目、2が2手目の位置。3が3手目の位置。
 実際には象が移動してくれないかぎり、69には馬は移動できない。

 馬がいずれかの位置に移動した後の2手目を考える。
 (図:キマ配置 右馬の移動(2手))
JangGi.xls_007.jpg
 1手目をそれぞれ水色、黄色、ピンクに色分けし、2手目は同色の位置から移動したものを示している。
 78の馬は黄色。99、97、86、80、66、60、57、59への移動ができることを示している。

 98馬には4箇所。78馬には8箇所。59馬には5箇所の自由度(移動可能な場所)がある。
 これからすると、馬にとっての1手目は78への移動が有望だ。

 オープニングアクトの78馬には、将来の馬の自由度を高める要素がある。
 ただし、初手78馬は、その時点では兵が77に存在し、88に包が存在するため自由度は低い。

 ところで、図を見ていると馬では守れない(移動できない)地点があることに気づく。
 68の地点がそれだ。
 馬の手数を増やせば68にも行くはずだが、この地点は他の駒で守るものと考える必要がある。

posted by いしのひげ at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月21日

チャンギその3 跳べない馬

馬(マ)は跳べない八方桂。

将棋の桂馬は2方向だけだが、馬は八方向に進む。チェスのナイトと同じだが、跳べない。
前に進んでから斜めに行くからだ。進む方向に敵、味方の別なく駒(ミョクと呼ばれる)がいれば、進めないのだ。

将棋やチェスのつもりで指していると、馬の頭に兵がいたら前方には効きがなかった。こちらの桂馬の効きに馬が進んで来ても取れない。悲しい目に会う。

兵の前に出ようものなら、進退極まる。歩越し銀と似た状態といえば近いか。

兵越し馬。

馬が進む場所は四方が開けた場所が最適ということか。

漢の玉頭は馬二枚を38、78に進めて守ることが多いようだ。基本は守りで、攻める場合は進路が十分ある場合になる。

サッカーで言えば二列目の飛び出し。

38、78に馬を進めると、包のタリになり、包の機動性が確保されるのもある。中盤のためを作る感じだね。
posted by いしのひげ at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

チャンギその二 包は跳び馬

包(ポ)は駒を飛び越える飛車。

強力だと思う。敵陣深くに飛び込み敵駒を奪う。そして直ぐさま自陣に帰る。

だが、オープニング配置では包はどこにも動けない。

どうやら跳越える駒がないと動けないらしい。困ったもんだ。跳び馬を連想すればいいわけだが。その跳び馬の馬にあたる駒をタリ(橋)というようだ。

ルールを覚えるために現在銀星チャンギを利用しているが、このソフトではまず馬を38に跳び、包が動けるようにしている。
そして、28の包は58に移動する。次に57の兵を47か67に移動し、52にいる楚をチャンフン(王手)する。

これが単純なオープニングアクトなのかもしれない。

上記の表記は将棋の棋譜と同じ要領で書いた。チャンギの棋譜ソフトを探しているが、まだWindowsで動作するものが見つからないでいる。

janggiでgoogleサーチするが難しいようだ。一般にはハンゲームなどのゲームサイトを利用するのだろうか。あまりstand aloneなチャンギソフトは開発されないのかもしれない。

職場の韓国人J君に依れば、上記のオープニングもあるが、やはり車先の兵を動かすのが一般的だと聞いた。
posted by いしのひげ at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月17日

チャンギその一

朝鮮のボードゲーム、チャンギ。将棋を朝鮮語読みで、チャンギだろうか。

初めて駒、手作りのチャンギ盤を見た。大きなサイコロを想起させる駒。9x10の盤。だが、枠内に駒を配置するチェス、将棋とは違い、囲碁のように交点に駒を配置する。

駒の数は少ない。漢に士、馬、象、車、包二枚ずつ。兵が五枚。計16枚。9x4の自陣に配置するため、かなりスカスカしている。

将棋なら9x9で自陣9x3に20枚の駒が並ぶ。チェスは8x8の盤に8x2の自陣にびっしり16枚。
敵陣との間はわずかに2段。敵駒とすぐぶつかる。朝鮮半島の歴史を思い出す。

駒の力は絶大。兵が前左右に移動できる。車はルークや飛車と同じ。馬はナイトと同じ。象は大桂馬のナイト。包は駒を飛び越えられる飛車だ。
個々の力は強い。

これだと派手な殴り合いでチェスより短手数で終わりそうだが、さにあらず。

かなり複雑な制約だらけなのだ。朝鮮民族の俗習を見たような気になる。
味方の駒が駒の力をそぐ。強力な駒があるのだが、駒と駒が邪魔しあって、動けない。

こうなると強力な駒、制限だらけのルールのために、守備的な戦略にならざるをえないわけだ。

しかし、民族性が顕れているものだ。

将棋は駒の力はかなり弱い。だが、制限はほとんどない。結果攻撃的になるが、相手の駒を取り再利用するため複雑になり、攻守のバランスが生まれる。
将棋はチャンギに比べるとまだチェスに近いのだ。
かなり自由傾向が強いとも言える。

強力な駒に厳密な縛り。南北朝鮮が統一されない理由をチャンギに見出すことができそうでもある。

この日本人にとっては不思議なゲーム、チャンギの指し方を考えていきたい。
posted by いしのひげ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

将棋の魅力 -見て楽しむ者からの視点

某ブログで将棋の魅力について語られていた。私も少し考えて見た。

先日NHKのプロフェッショナルの流儀を見ていたら、妻は将棋は辛そうだという感想を述べた。

確かに。

勝っても、壮快な笑顔を見ることはない。プロの将棋とは所詮その程度なのだろう。

私が思うに、将棋は敗者が「負けました」と敗北宣言するのが将棋の魅力だ。
審判が判定するのではなく、最強の二人が戦い、敗れた者が「負けた」と言って、勝負が終る。

時には、勝っているのに投了した例もある。

羽生四冠が負けましたと頭を下げるのを見るのは、希少価値を感じる。どれほどの名人でも負ければ、自ら降参しなければいけない。

将棋をプレイして感じる魅力とは違う。

プロの将棋には、野球で言えばど真ん中のスローボールを強打者に投げる場面の様な、仰天がある。

しかも、その球を打った瞬間、ゲームが終る。何が起こったか、わからないくらいの驚きがある。

見る側には、かなり不親切だ。

だが、誰にもわかるのは、負けた側が頭を垂れる姿。屈辱を感じながら、口から発する言葉だ。
posted by いしのひげ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

羽生四冠、深浦王位に敗れる

王位戦第二局。32飛戦法から乱戦に。

難しくてわからない。マイボナの棋譜評価も行ったり来たり。大駒が飛び交うから仕方なし。

9筋の歩交換に何か意味があるのかと思ったら、92歩のたたきから飛車を捩込んだ。
羽生は美濃に囲えなくなった。

さらに44に歩を垂らす。43角成を有効利用だ。これで羽生玉に中住いを強要。

うまい。

攻めが切れる様には見えなかった。深浦王位は切れ味鋭いというより、ずしんと重い攻めだなと思った。

どちらも先手番で勝ち。王位戦は後手の作戦に注目かな。
ラベル:将棋
posted by いしのひげ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

だが、しかし

第30回の奨励会三段リーグで、不戦敗を喫し12勝6敗となった遠山雄亮。もし不戦敗がなければ13勝5敗で、あるいは昇段しプロ棋士になっていたかもしれない。

第37回の三段リーグで25歳になっていた遠山は、第30回三段リーグが唯一の昇段チャンスであったとしたら、年齢制限で退会していたかもしれない。

だが、しかしと思う。

不戦敗があったから、遠山雄亮はプロになれたのではないか。

不戦敗の後、周囲は冷たい目で見たのではないか?
先輩からも軽く見られるようになったのではないか?
しっかりしろよと声をかけられたり。

人間は不思議なもので、時としてマイナスがプラスに変わる。
変えてみせるとがんばる事で、できなかった事が可能になったりもする。

不戦敗が無ければ、プロ棋士遠山雄亮を見ることは無かったかもしれない。

不戦敗は確かにいけないことかもしれない。だが、彼にとってはプラスだったはずだ。

そうすると、今回の朝日オープンの不祥事は、また再び遠山四段を変えることになるかもしれない。あの不戦敗が私を変えたと、いつか彼が語るのを私は期待している。
posted by いしのひげ at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

遠山雄亮四段 不戦敗

遅刻と言うのは、恐らく多数の方がけしからんと言うのだと思う。
一度、遅刻をしてしまうと周囲の人たちはその人物に対して、またかという先入観を持つ。本来の評価を得ることが難しくなるのだ。


本日の不戦敗の件に関しては、私の不徳のいたすところであり、弁解の余地もありません。
ご迷惑、ご心配おかけした皆様に深くお詫び致します。

今日の事


朝日オープンという将棋大会でプロ棋士の方が遅刻(多分)で不戦敗になったようだ。
上は不戦敗になったご本人のブログのエントリー。下は先輩棋士の窪田六段のエントリー。


[第02回朝日杯将棋オープン戦01次予選]が着々と進行している。
どうも前回から椿事に事欠かない様だが、比較的human errorsが起こり易いsystemでもあり、当事者は責任を果たした上で胸を張って向後に臨むべきであろう。
sponsorにしても、そういった当事者の心情を汲んで頂き、契約上連盟が譲歩に至る雰囲気が醸成されねば越した事はない。
火花散る大鎌


遠山四段はかつて、奨励会時代に遅刻不戦敗の前例があったようだ。第30回の奨励会三段リーグ。11月6日の本田啓二三段戦だった。下は37回三段リーグの後の将棋ファンの方のブログエントリー。


今日昇級者が決まった。
数年前から注目していた奨励会員がついに四段の権利を勝ち取った。
その名も「遠山雄亮」三段。

なぜ注目していたかというと、いつ頃だったか忘れたが、寝坊で不戦敗!という珍事を彼がかましていたから。将棋世界にも幹事から怒りのコメントが書かれていたのが妙に印象に残っている。

そんな彼もついに四段。
遅刻魔王・金沢四段(五段?)の後継者とならないように…。

自戦記、ようやくネタが決まるも筆が一向に進まず。
前回は30分で出来たのに・・・。

奨励会三段リーグが終わって


奨励会時代、遠山氏はかなり怒られ、諭されたのだろう。彼は自身の戒めのためにも、不戦敗はプロとして許されないとブログにも書いた。

私自身は、そんなに時間に正確であることがよいことだとは思わない。人間には予期せぬことがあるからだ。だからこそ、日頃から気をつけなければならないという意見も聞く。

ビジネスの世界では、1秒の遅れも許されないなどという言葉も聞く。たかが1秒。されど1秒?
高い評価を得て名声を得たい、という人間の気持ちを利用しているだけじゃないかと私は思う。

「仕事が下手でも他人に迷惑をかけないが、遅刻をすると他人に迷惑をかける。仕事は努力してもうまくならないこともあるが、遅刻は努力すればしなくなる」などという言葉も聞く。

実際には他人に迷惑を掛ける以上に、遅刻した本人が本人に迷惑をかけることになる。ビジネスの世界であれば、大事な商談に遅刻すれば商談がなくなるだけでなく、その会社との取引自体なくなることもある。そうすると、遅刻した者は退職することで責任を取ることにもなる。

私も経験した。

しかし、そこまでしなくてはいけないものだろうか?

信用は大事。
遅刻しない。時間を守る。というのはプラス材料。ところが、それが当たり前とされている。

仕事内容よりも、時間厳守が第一。会社の人事評価も第一は時間厳守。勤怠が悪い社員はそれだけで悪評価となる。そして、その悪実績はまずリカバーできない。

日本社会はそうなのだと言えばおしまいだが。

そこまで厳しくなくてもよいのではないか?が私の実感。

JR福知山線脱線事故を私は思い浮かべる。

あれは、時間厳守に厳しすぎたがため、安全という第一義を忘れてしまったために起こったのではなかったか?

遅刻したことは悪い。平謝りに謝るべきだ。平身低頭。罵声を浴びせられてもある程度仕方はない。しかし、時間厳守以上に大事なことは、いくらでもある。自身の人生を送る上で仕事より優先度の高いこともいくらでもある。

ピンチを迎えて、人間は本質を見せるもの。

遅刻はそれほど大きなピンチではないが。
ラベル:遠山雄亮
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2008年07月18日

羽生名人4冠に

佐藤棋聖に挑戦していた羽生名人三冠が最終第5局で勝利。

これで4冠。

現在深浦王位に挑戦している王位を奪取すれば、5冠。

いやはや恐るべし。

羽生相手には穴熊も有効な手段ではないらしい。8筋の歩攻めで陣形を崩され、玉を歩でつり出した後の21角が厳しかった。

104手めの86歩で投了かと思った。

いやはや。
posted by いしのひげ at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

79期棋聖戦第5局 佐藤棋聖2冠 vs 羽生名人三冠

79kisei5.GIF
この勝負次第で、羽生名人4冠が誕生するかもしれない。

局面は佐藤棋聖が58金と上がったところ。昼休憩になった。

マイボナの棋譜解析ではこの局面は先手のポイント117となっている。確かに先手は穴熊で、後手の美濃が低い位置にあるため、先手玉の安全度はかなり高い。

私個人は後手持ち。左桂馬をはねて、銀と角で攻めている。気持ちのよい攻めができれば、つまり銀角桂と22の飛車がさばければいい。穴熊を攻めるには右桂馬が使えないと苦しい気はするが、羽生は何か考えがあるのだろう。

羽生の65角打ちがどう活きてくるのか、注目である。

以前、NHK杯で佐藤穴熊をあっという間に剥がして勝った羽生だからね。
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2008年07月17日

夏だね。第 35 回近鉄将棋まつり

そろそろだねえ。


第35回近鉄将棋まつりプログラム
8月8日(金)
◇棋士・女流・奨励会・アマ10秒将棋トーナメント
村田顕弘四段 VS 西川和宏三段
里見香奈女流初段 VS 山口直哉アマ五段
解説:脇 謙二八段・畠山 鎮七段
◇詰将棋トライアル
村田顕弘四段
桂 九雀
◇主催者挨拶
日本将棋連盟会長 米長邦雄
◇ミニ講演
米長邦雄永世棋聖
◇お好み対局
里見香奈女流初段 VS 高浜愛子女流育成会員
解説:小阪 昇七段 聞き手:桂 九雀
◇トークコーナー
佐藤康光二冠
桂 九雀
◇サイン会(先着100名様)
佐藤康光二冠
◇記念対局
佐藤康光二冠 VS 畠山 鎮七段
解説:米長邦雄永世棋聖 聞き手:里見香奈女流初段
特別指導対局(9階アート館ロビー)
佐藤康光二冠
里見香奈女流初段
指導対局(9階アート館ロビー)
小阪 昇七段
☆脇 謙二八段
村田顕弘四段
10面指し(9階こもれびの広場)
畠山 鎮七段
村田顕弘四段
将棋大会(10階バンケットルーム)
スポーツニッポン杯争奪トーナメント
近鉄子供将棋名人戦
早指しトーナメント(1)
こども将棋道場(5局指し)
早指しトーナメント(2)

8月9日(土)
◇女流プロに挑戦コーナー
山田朱未女流初段 VS スポーツニッポン杯トーナメント優
勝者
解説:神崎健二七段
◇スポニチ創刊60周年記念 おもしろ詰将棋の世界
60にちなんだ詰将棋、大集合!
浦野真彦七段
◇特選対局
清水市代倉敷藤花・女流王将 VS 稲葉 陽四段
解説:久保利明八段
◇詰将棋の早解き競争「詰-1グランプリ'08」
チャンピオン戦
  南 芳一九段
  稲葉 陽四段
  都成竜馬三段
  井上徹也さん
Jr.チャンピオン戦(小学生参加者募集)
進行:浦野真彦七段
◇トークコーナー
森内俊之九段
清水市代倉敷藤花・女流王将
◇サイン会(各棋士先着100名様)
森内俊之九段
清水市代倉敷藤花・女流王将
◇記念対局
森内俊之九段 VS 久保利明八段
解説:南 芳一九段 聞き手:橋本真季普及指導員
特別指導対局(9階アート館ロビー)
森内俊之九段
清水市代倉敷藤花・女流王将
指導対局(9階アート館ロビー)
☆南 芳一九段
稲葉 陽四段
山田朱未女流初段
☆久保利明八段
浦野真彦七段
神崎健二七段
10面指し(9階こもれびの広場)
神崎健二七段
稲葉 陽四段
将棋大会(10階バンケットルーム)
レディースアマトーナメント
近鉄ペア将棋トーナメント
第11回中学生王将戦(団体戦)
早指しトーナメント(1)
こども将棋道場(5局指し)
早指しトーナメント(2)

8月10日(日)
公開プログラム(9階アート館ホール)
◇奨励会vsアマ、ペア将棋対決
9日の「近鉄ペア将棋トーナメント」優勝ペアが
奨励会ペアに挑戦!
解説:長沼 洋七段・増田裕司五段
◇カニカニ銀講座
児玉孝一七段
◇豊島将之四段三番勝負
室谷由紀アマ女王
山田雄介高校名人
古屋皓介支部名人
 が豊島四段に挑む!
解説:阿部 隆八段
◇トークコーナー
渡辺 明竜王
矢内理絵子女王・女流名人
◇サイン会(先着100名様)
渡辺 明竜王
◇記念対局
渡辺 明竜王 VS 阿部 隆八段
解説:内藤國雄九段 聞き手:矢内理絵子女王・女流名人
特別指導対局(9階アート館ロビー)
渡辺 明竜王
内藤國雄九段
矢内理絵子女王・女流名人
指導対局(9階アート館ロビー)
☆阿部 隆八段
豊島将之四段
児玉孝一七段
長沼 洋七段
増田裕司五段
10面指し(9階こもれびの広場)
増田裕司五段
長沼 洋七段
将棋大会(10階バンケットルーム)
日本将棋連盟杯争奪トーナメント
毎日放送杯子ども将棋大会
早指しトーナメント(1)
こども将棋道場(5局指し)
早指しトーナメント(2)

8月11日(月)
◇お好み対局 宮田てつじさん登場!
小林裕士六段 VS 村田智穂女流初段
解説:山崎隆之七段 聞き手:宮田てつじ
◇升田幸三賞受賞記念 2手目3二飛講座
矢倉規広六段
今泉健司三段
◇奨励会選抜トーナメント
大石直嗣三段
都成竜馬三段
西田拓也三段
斎藤慎太郎三段
解説:井上慶太八段・坪内利幸七段
 ※優勝者予想クイズあり
◇トークコーナー
スポニチ創刊60周年記念、王将戦回顧録
羽生名人・担当記者・観戦記者が語る王将戦裏面史
◇サイン会(各棋士先着100名様)
羽生善治名人
山崎隆之七段
◇記念対局
羽生善治名人 VS 山崎隆之七段
解説:井上慶太八段 聞き手:村田智穂女流初段
特別指導対局(9階アート館ロビー)
羽生善治名人
山崎隆之七段
指導対局(9階アート館ロビー)
☆井上慶太八段
坪内利幸七段
矢倉規広六段
村田智穂女流初段
小林裕士六段
10面指し(9階こもれびの広場)
小林裕士六段
矢倉規広六段
将棋大会(10階バンケットルーム)
毎日新聞社杯争奪トーナメント
第11回中学生王将戦(個人戦)
第4回高校生王将戦(団体戦)
早指しトーナメント(1)
こども将棋道場(5局指し)
早指しトーナメント(2)

8月12日(火)
公開プログラム(9階アート館ホール)
◇プロ・アマ対局
糸谷哲郎五段 VS 十三棋道舘チーム
            (西日本道場対抗戦Aクラス準
優勝)
解説:野田敬三六段 聞き手:北川 茂棋道指導員
◇振り飛車ナビゲーション
杉本昌隆七段
室田伊緒女流初段
◇中学生王将戦 決勝戦
中学生ナンバー1決定戦
解説:有吉道夫九段 聞き手:豊田奈都美女流育成会員
◇将棋・囲碁交流企画
伊奈祐介六段 VS 室田伊緒女流初段
解説:杉本昌隆七段 聞き手:佃亜紀子五段(囲碁)
◇トークコーナー
谷川浩司九段
杉本昌隆七段
佃亜紀子五段(囲碁)
◇サイン会(棋士先着100名様)
谷川浩司九段
◇記念対局
谷川浩司九段 VS 杉本昌隆七段
解説:有吉道夫九段 聞き手:室田伊緒女流初段
特別指導対局(9階アート館ロビー)
谷川浩司九段
指導対局(9階アート館ロビー)
伊奈祐介六段
室田伊緒女流初段(3名)
☆有吉道夫九段
糸谷哲郎五段
野田敬三六段
10面指し(9階こもれびの広場)
野田敬三六段
糸谷哲郎五段(〜18:00)
将棋大会(10階バンケットルーム)
近鉄百貨店杯争奪トーナメント
第4回高校生王将戦(個人戦)
早指しトーナメント(1)
こども将棋道場(5局指し)
早指しトーナメント(2)



私は8/9に行きたいのだが、仕事がある。

8/10だろうか?カニカニ銀講座も面白そうだし。8/11もよさそう。
posted by いしのひげ at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

プロフェッショナル 仕事の流儀「最強の二人、宿命の対決〜 名人戦 森内俊之 VS 羽生善治 〜」

7/15にNHKの放送があった。「プロフェッショナル 仕事の流儀」で「最強の二人、宿命の対決〜 名人戦 森内俊之 VS 羽生善治 〜」 というタイトルだった。

楽しみにしていた。

どうも多くの人が楽しみにしていた様でもあった。

もっと初心者向け。将棋を知らない人向けに構成された番組になると思ったのだが、そうではなかった。

名人戦の一局はどのように戦われるのか?細かな説明はなかった。

羽生と森内。この二人は10歳から面識があり、27年に渡り将棋盤を挟んで対峙して来た。

森内は羽生に劣等感を持っていたと語った。一時は酒やギャンブルにのめり込んだとも言った。クイズが好きであることは省かれたか。また二人はチェスが好きであり、海外の大会に出かけることなどは取り上げられなかった。

森内は「重厚な受け」で羽生は「常識破りの閃き」と説明された。

が、私は森内は優位を築き、それを維持するのに長けた棋士だと思う。羽生の名人戦第一局での飛車切りは、優位を築いた森内に対抗する唯一の手段だったかもしれない。
羽生は森内との対局では逆転は難しいと考えているはずだ。

一方の羽生は閃きと呼ぶには相応しくなく、あまりにも合理的で無駄な手を指さない棋士だと、私は思う。
最強のコンピュータソフトが誕生したら、羽生あるいは玲瓏と名づけるのが正しい気がする。彼は、感情を廃したその一徹さが人間的な弱みを克服している。

人間ではあきらめる局面でも、羽生は指し手を止めない。

人間的な森内と超人的な羽生と呼んでもよいかもしれない。

放送を見ていて、連続して羽生が「負けました」と話すのを聞くと、将棋の厳しさを感じる。
これだけの棋士が、「負けました」と言わねば、終わらないのが将棋。

いろんなゲームはあるが、負けた側が認めない限り終わらないのは将棋だけではないだろうか?

森内は昨日A級順位戦で木村一基に勝利した。
勝負はまだ続く。

森内はきっとリベンジを誓っているはず。

そうでなければ、森内らしくない。来年挑戦できなくても、ずっと先でも彼は挑戦するだろう。

意外だったのは、羽生がベテラン達にインスパイアされたと語ったこと。60歳を超えて棋士を続ける人たちの姿を見て、棋士とは何かと自身に問いかけたのだろうか?

続けることが大事。

一人ではなしえないのだ。

勝てなくなっても続けることで、棋士が完成すると考えたのかもしれない。

実際には、羽生にくそ粘りが戻って、大逆転をしているのだが。勝利には執着しないようになったと言いながら。

彼の婉曲的な指し手に似て、真意は掴み難い。


できれば、この放送を佐藤康光に見ていただき、感想を聞いてみたいと思った。

森内、羽生をよく知る第三の最強の棋士に。


http://blog.goo.ne.jp/kkm3/e/50a3c3932272c2af5d44396be44958d1
「プロフェッショナル」 〜 名人戦 森内俊之 VS 羽生善治 〜
http://www.kanshin.com/keyword/1503327
名人戦 森内俊之vs羽生善治
http://d.hatena.ne.jp/akisan0413/20080715/1216131198
プロフェッショナル仕事の流儀ライバルスペシャル(森内俊之×羽生善治)
http://ourfavouriteshop.livedoor.biz/archives/51367030.html
プロフェッショナル 森内俊之VS羽生善治
posted by いしのひげ at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月15日

マイボナで解析 - 第 49 期王位戦第 1 局

マイボナで棋譜解析したところ、
51手目の9四歩から、羽生名人三冠が優勢に見える。


先手:羽生善治名人
後手:深浦康市王位
開始日時:2008/07/14
棋戦:第49期王位戦第1局
手合割:平手

本譜 解析結果 先後 スコア 差
001▲7六歩(7七)  7六歩(7七)  ・  0 0
002△3四歩(3三)  3四歩(3三)   ・ 0 0
003▲2六歩(2七)  2六歩(2七)  ・  0 0
004△3二金(4一)  4四歩(4三)   ・ 0 0
005▲7八金(6九)  4八銀(3九)  ・  0 0
006△8八角成(2二) 4四歩(4三)   ・ 0 0
007▲8八銀(7九)  8八銀(7九)  ・  0 0
008△4二銀(3一)  2二銀(3一)   ・ 0 0
009▲3八銀(3九)  3八銀(3九)  ・  0 0
010△6二銀(7一)  6二銀(7一)   ・ 0 0
011▲4六歩(4七)  7七銀(8八)  ×  +31 +31
012△6四歩(6三)  4一玉(5一)   × +35 +4
013▲4七銀(3八)  7七銀(8八)  ×  +55 +20
014△6三銀(6二)  4一玉(5一)   × +35 -20
015▲6八玉(5九)  7七銀(8八)  ×  +35 0
016△9四歩(9三)  4一玉(5一)   × +35 0
017▲9六歩(9七)  7七銀(8八)  ×  +40 +5
018△5二金(6一)  4一玉(5一)   × +37 -3
019▲7七銀(8八)  7九玉(6八)  ×  +55 +18
020△4一玉(5一)  4一玉(5一)   ○ +48 -7
021▲1六歩(1七)  7九玉(6八)  ×  +48 0
022△1四歩(1三)  3一玉(4一)   × +39 -9
023▲3六歩(3七)  7九玉(6八)  ×  +43 +4
024△7四歩(7三)  3一玉(4一)   × +67 +24
025▲3七桂(2九)  7九玉(6八)  ×  +70 +3
026△5四銀(6三)  3一玉(4一)   × +52 -18
027▲5六銀(4七)  2五歩(2六)  ×  +93 +41
028△3一玉(4一)  3一玉(4一)   ○ +57 -36
029▲7九玉(6八)  7九玉(6八)  ○  +57 0
030△8四歩(8三)  7三桂(8一)   × +56 -1
031▲4八金(4九)  2五歩(2六)  ×  +56 0
032△7三桂(8一)  7三桂(8一)   ○ +2 -54
033▲4七金(4八)  5八金(4八)  ×  +19 +17
034△4四歩(4三)  4四歩(4三)   ○ -19 -38
035▲2五歩(2六)  6六歩(6七)  △  -19 0
036△3三銀(4二)  3三銀(4二)   ○ -8 +11
037▲4五歩(4六)  8八玉(7九)  △  -20 -12
038△4五歩(4四)  4五歩(4四)   ○ -16 +4
039▲4五桂(3七)  4五銀(5六)  △  -35 -19
040△4四銀(3三)  4四銀(3三)   ○ -52 -17
041▲4六歩打   4六歩打   ○  -18 +34
042△9五歩(9四)  4三金(5二)   × +8 +26
043▲9五歩(9六)  9五歩(9六)  ○  +45 +37
044△7五歩(7四)  9七歩打    × +85 +40
045▲6六角打   6六角打   ○  +152 +67
046△4三銀(5四)  4三銀(5四)   ○ +124 -28
047▲3五歩(3六)  7五角(6六)  ×  +166 +42
048△6五歩(6四)  8五桂(7三)   × +5 -161
049▲7五角(6六)  7五角(6六)  ○  +75 +70
050△6三金(5二)  9八歩打    × +75 0
051▲9四歩(9五)  9四歩(9五)  ○  +225 +150
052△7四歩打   7四歩打    ○ +161 -64
053▲8六角(7五)  9三歩成(9四) △  +320 +159
054△8五歩(8四)  8五歩(8四)   ○ +164 -156
055▲9三歩成(9四) 9三歩成(9四) ○  +137 -27
056△6二飛(8二)  6二飛(8二)   ○ +169 +32
057▲9五角(8六)  5三角成(8六) ×  +169 0
058△9三香(9一)  9三香(9一)   ○ +146 -23
059▲7三角成(9五) 7三角成(9五) ○  +146 0
060△7三金(6三)  7三金(6三)   ○ +164 +18
061▲9三香成(9九) 9三香成(9九) ○  +164 0
062△8六歩(8五)  3五歩(3四)   △ +164 0
063▲8六歩(8七)  8六歩(8七)  ○  +213 +49
064△4五銀(4四)  9二歩打    × +229 +16
065▲4五銀(5六)  4五銀(5六)  ○  +369 +140
066△5五桂打   5五桂打    ○ +369 0
067▲2四歩(2五)  4八金(4七)  △  +361 -8
068△2四歩(2三)  2四歩(2三)   ○ +309 -52
069▲4四香打   4八金(4七)  ×  +298 -11
070△9六角打   4四銀(4三)   × +121 -177
071▲4三香成(4四) 4三香成(4四) ○  +412 +291
072△4三金(3二)  4三金(3二)   ○ +365 -47
073▲5一銀打   2三桂打   △  +365 0

一致率(○,△)
先手:(12,18)/32=(37.5,56.3)%
後手:(16,17)/31=(51.6,54.8)%


45手めの6六角打は私には考えられない手。
この手が第1局の行方を決めた手だと思う。

7四歩打に対して、8六角、8五歩で9三歩成。飛車を取りますよ。

6二飛と逃げて、9五角と出る。

9三香でと金を奪い、窮するかと思えば、7三角成。香車を素抜きだ。気分のいい手順になった。

角を取られた代わりに、香車、桂馬の2枚換え。

34歩、24歩からの攻めが残っているので、先手が優勢なんだろうね。

マイボナのおかげで、解説もよくわかる気がするよ。
posted by いしのひげ at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | SHOGI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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