2011年02月02日

迷走神経刺激療法(VNS)のはなし

妻の母から迷走神経刺激療法について、アドバイスがあった。

迷走神経刺激療法(VNS)というのは初めて聞いたので、調べてみる。


「迷走神経」は脳と内臓を双方向に結ぶ神経で、左右に一対ある。この治療では左の迷走神経の首付近に電極を巻き付けて電気刺激を加える。この刺激が迷走神経を通じ脳に伝わると神経活動を安定させ、発作の軽減が狙えるという。

電池を内蔵した電気信号発生装置は横4・5センチ、縦3・2センチ、厚さ7ミリ。手術で、左胸の皮下脂肪の下(筋肉の上)に埋め込む。首の迷走神経に巻き付ける電極はリード線でこの装置につながっている。

手術2週間後から電気刺激を開始。最初は5分間隔で30秒間刺激するが、患者の状態に合わせ、徐々に刺激のペースと強さを増していく。刺激の調節は医療機関で行うが、装置を埋め込んだ胸の上に専用機器を近づけ、電磁波を送って設定変更する。

迷走神経 刺激療法… 体内に電極 てんかん抑制
http://itii7.blog.so-net.ne.jp/2010-10-15


手術が必要ということ。


3月7日、智子は、東大病院、脳外科で、VNS(迷走神経刺激療法)の装置をコントロールしている、胸に埋め込んだ器具のチェックをしていただきました。そのとき、担当の医師から、希望を感じるニュースを伺いました。「近い将来、VNS(迷走神経刺激療法)の治療が保険適応されそう。」というものです。「これまでは、日本では、VNS(迷走神経刺激療法)の治療は、保険適応されておず、VNSの希望者が、医師にお願いして、装置を個人輸入し、首と胸に器具を埋め込む手術をしていただいており、約200万円くらいの費用が必要でした。一方、欧米では、VNSは保険適応されているそうですが、実際に、智子も、アメリカ滞在中に、担当の医師に勧められ、手術を受けましたが、保険でカバーしていただくことができました。欧米では、一般化している治療のようですが、日本では、大変珍しく、九州や西日本には、手術で埋め込んだ装置の状態を見ていただける医師がおられないため、智子は、年1回程度、東大病院の医師に診ていただいているところです。

VNS(迷走神経刺激療法)
http://tokochan.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post.html


上の記事にあった東大のサイトが詳しい。


難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法
左頚部迷走神経に刺激電極を、前胸部に電源装置を埋込んで、左迷走神経を常時間歇的に電気刺激することで大脳全体の発作抑制力を高めようという治療法です。

迷走神経刺激療法の発作抑制力は、てんかん焦点切除術などの開頭手術ほど強くはありませんが、開頭手術が不要なこと(低侵襲性)と刺激をいつでもやめられること(可逆性)が大きな長所です。また、発作に対する開頭手術を受けた後に残ってしまった発作に対しても効果があることが確認されています。

1988年にアメリカで臨床応用が始められ、1997年にはアメリカ食品医薬品局が認可しました。日本を除くほとんどの先進諸国ですでに認可されており、2005年までに世界中で4万人近いてんかん患者様に治療が行われています。

日本では1990年代半ばに臨床治験が行われましたが、厚生労働省の承認にいたらず、残念ながら今日でも薬事法上未承認のままです。

東京大学医学部附属病院脳神経外科では、この治療を希望される患者様方のご要望に応えるべく、学内倫理委員会の承認を経て、2005年度より「医師個人輸入による研究医療」として本治療法を開始しました。

難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法
http://plaza.umin.ac.jp/~kenkawai/vns.html


もーちゃんの主治医にこの治療法について尋ねた。静岡のてんかんセンターになら紹介するという返答だった。つまり大阪ではこの治療はしていないか、あまり症例がないということなんだろう。まだ成人への治療がはじまったばかりで、1歳児の治療については経験がないという感じだ。現実としては手術となると数週間から数ヶ月の滞在を余儀なくされるんだろうから、上の二人の子のことを考えるとかなり難しい。
posted by いしのひげ at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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