常翔啓光学園対大阪朝高の試合だった。
啓光学園が「常勝?」啓光学園と呼ばれていたのを苦笑してみていたのだが、校名が変更されていただけだった。気づかないで見ていた私がおかしい。
おかしいのは私だけではなかった。高校サッカーにしろ高校野球にしろ、時代を経るうちにレベルが上がるものと思い込んでいたのが間違いだった。高校ラグビーはレベルが下がっている。
大阪大会の参加校数は75チーム。そのうち17チームは合同チームで、勝利しても花園には出場できない。つまり、58チームが正規出場なのだ。大阪大会で僅かに58チーム。シード校は花園まで4試合だけなのだ。
この規模でトーナメントの大会しかできない。経験不足になるわけだ。
両校の選手は健闘した。FWは互角。ラックで啓光、モールで朝高が有利か。バックスの走力で朝高、技術で啓光が有利か。
点差ほどではない均衡した試合だったと思う。
ただ、啓光の集散が朝高に勝った。
だが、何か試合のレベルが決勝とは思えなかった。
タッチに蹴るキックの精度。バックスのハンドリング。見るだけでプレー経験の無い私であるが、かつて見てきたラグビーのレベルよりも低いと感じてしまった。
少ない出場校なのであれば、リーグ戦で予選を数試合行う方がよいのではないか。合同チームでも花園に出場できるようにするとか。選手の多い学校は複数チーム出場できるようにするとか。
色々思うのだった。
しかし、朝高の泥臭いラグビーは面白かった。ハイパントを繰り返し、それが決まるのが懐かしい気がした。ただ、ハイパントするならラックで勝たなければいけない。
啓光のSH三瀬がハイパントを受け止め朝高のFBにタックルで吹っ飛ばされたのを見たとき、この選手は肝が座っているなと感心した。
あの姿を見たら、他の選手もハイパントを逃げるわけにはいかない。

