2011年10月13日

チームホイトとマラソンと

先日、不覚にも深夜の番組をきっかけに涙を流してしまった。

Wikipedia チームホイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%88

Youtube Team Hoyt - Dick and Rick Hoyt
http://www.youtube.com/watch?v=flRvsO8m_KI&feature=youtube_gdata_player

始めはテレビ朝日系列の深夜番組だったと思うのだが、そこでこのチームホイトの紹介があった。日本のテロップでは奇跡が起きたような煽りが入れられていた。おかげでとても胡散臭く見えたのだ。

実際、「父親が脳性麻痺の息子を車椅子にのせてマラソンに参加する」というのは、私にはいい感じがしなかった。

私の息子のことを考える。脳性麻痺の息子の状態を考えると、車椅子に乗せられ走るというのは押す側よりも押さられる側が半端なく負担が大きいと思う。反対じゃないかと思うだろうか?押す人が大変でしょうという意見がほとんどかもしれない。しかし、押す側はただ二人分運ぶ大変さだが、乗せられるほうは自分のタイミングではない調子で運動を強いられ、クッションの悪い車椅子で弾まされながら進むことになる。動けない体をおなじ体勢で保持し続けるというのはすごい負担だ。

もともと筋緊張があるとすれば、激しい揺れの中で大きく筋肉が緊張するはずだ。筋肉が緊張すれば、血流は悪くなり、体は冷える。長い時間の緊張は筋肉の痙攣も引き起こすだろう。そして、走ることで空気により体はさらに冷える。冷えれば冷えるほど、体は痛むはずだ。

だが、見る側からすれば、運ぶ側だけが大変に見えて運ばれる側は苦労がないと思われがちである。賞賛は力強い父に注がれるばかりではないか?

大体本格的なマラソンともなれば、水分補給は欠かせない。ランナーは水を受け取り補給できるだろうが、リックにはそれは可能だろうか?

など、など、など。

どちらかというと、この父親に対する反感が強かった。

しかし、調べてみると全く違っていた。

脳性麻痺の息子のリックホイトがマラソンに出たいというのがことの始まりだったようだ。走れないが、それでもチャリティマラソンに参加したいという息子の言葉に答えたのが、この父ディックホイトだった。

Youtubeや英語サイトを確認すると、(日本語のWikiは生年に誤りがあり信用できない)
「リックホイトは1962年にディックホイトとジュディホイトの間に生まれた。
アメリカ合衆国マサチューセッツ州ホランドで。誕生時に酸素が欠乏し、脳性麻痺と痙性四肢麻痺になった。1962年当時でもあり、医師は両親にリックを施設に預ける様アドバイスしたという。
リックは話すことも動くこともできない。だが、両親はリックが頭を動かすことでYesNoを示していることに気づく。そこからすべては変わっていく。時代はパソコンの黎明期でもあり、リックが言葉を扱うことを可能にする時代でもあった。頭を動かすことで言葉を入力する機械を手にして、1975年公立中学に転入する。その後彼は大学にまで進学する。
1977年、事故で麻痺になったラクロスプレーヤーのためのチャリティマラソンが催された。リックは父にそのマラソンに出たいと願った。そして、父はリックを車椅子に乗せて走った。リックはそのレースが終わって”走っているときに、僕は障碍者ではないと感じた”と言った。」

そういう経緯で、リックの強い意志が父を動かし、チームホイトが誕生したのだと思う。。

また、父親とリックは20歳ほどしか年齢差がない。また父のディックはAir National
Guard空軍州兵で働いていた軍人であり、体は鍛えていたのは間違いないだろう。そういう条件化であったため、チームホイトが実現したといえる。

私の考えでは、脳性麻痺児が長生きすると思っていなかった。また、大学を卒業する可能性があるとも思っていなかった。だから、リックホイトが大学を卒業するシーンを見てひどく驚いた。走っているシーン以上に驚いた。

話せない、歩けない、たぶん手も動かせないリックホイトが大学を卒業し、50歳間近の現在まで生きており、働き、一人暮らししている。この事実は私には驚きだ。多くの事実を知って涙が止まらなかった。
posted by いしのひげ at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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